出発は有機栽培を生かす手作りこんにゃく
はじめて間もない頃のこんにゃく加工風景。
私たちの農場では平成2年からこんにゃく芋の有機栽培を始めました。こんにゃく芋の生産量は全国の90%を群馬県が担い、その約6割を利根郡昭和村周辺で生産。うち有機栽培は1%に満たないのが現状で、それだけ、こんにゃく芋の有機栽培は困難とされてきたのです。従って、こうした希少な有機栽培素材を生かすには、自社加工の道しかなく、私たちは手作りこんにゃくの製造を開始しました。
有機JAS認証を取得、副原料も天然素材
平成6年にはこんにゃく芋の有機栽培とその技術開発を目的に、赤城自然栽培組合を設立。自社農場と契約農場での栽培が始まりました。12年には有機JAS認証も取得しています。こうして名実ともに有機をうたえるこんにゃく芋の加工には、天然の副原料を使って持ち味を生かしています。凝固剤には北海道産ほたて貝のカルシウム、内モンゴル産の炭酸ソーダを使用。昔、農家の人たちが自分の家で食べていたのと同じ手作りの味を、踏襲することに熱意を傾けています。
加工前のこんにゃく原料には、生芋、荒粉、精粉の3種類があり、それぞれ成分や風味が違います。
グリンリーフでは、それぞれの特色を活かして、こんにゃくの風味を最も楽しめるよう、原料を使い分けています。
新しい食べ方を提案、パスタとして海外にも
生芋から加工する刺身こんにゃく。
こんにゃく芋の風味を味わってみてください。
主な製品は板こんにゃく、しらたき、結びしらたきで、首都圏を中心に全国の生協、スーパーマーケット、自然食品店などに出荷しています。新しいお客様としては海外からの引き合いもあり、イタリアにはしらたきをパスタとして輸出が始まりました。有機栽培であること、ローカロリーであることがオーダーの理由です。こんにゃく、しらたきは和食の概念が一般的ですが、こんにゃくサラダ、こんにゃくそうめんなどの新しい食べ方の提案、洋食や中華、エスニックにも使える商品の開発にも取り組んでいます。